ヴェルファイアの燃費性能はどの程度?40系と30系の違いを徹底解説
ヴェルファイアの購入を検討しているものの、燃費が気になって踏み切れないという方もいるのではないでしょうか。大型ミニバンは燃費性能がいまいちというイメージがありますが、現行の40系ヴェルファイアはPHEVの投入やハイブリッドシステムの進化により、状況が変化しています。
本記事では、30系・40系のグレード別燃費や、30系から40系へと進化したポイントについて確認しましょう。
目次
40系ヴェルファイアの燃費性能をグレード別に確認
2023年6月のフルモデルチェンジで登場した40系ヴェルファイアは、グレードやパワートレーン、駆動方式によって燃費の数値が大きく異なります。購入を検討する際には、自分の使い方に合った仕様を見極めることが欠かせません。
40系のグレード構成や、PHEV・ハイブリッド・ガソリン車それぞれの燃費性能を、順を追って整理しましょう。
40系ヴェルファイアのグレード構成
40系ヴェルファイアのグレード体系は、「Z Premier」と「Executive Lounge」の2種類で構成されています。そして用意されているパワートレーンは3種類です。
外部充電に対応した2.5Lプラグインハイブリッド(PHEV)はExecutive Loungeのみに設定されており、駆動方式はE-Four(電気式4輪駆動)だけで6人乗りという仕様です。2.5LハイブリッドはZ PremierとExecutive Loungeに設定され、2WDとE-Fourから選べます。
2.4Lターボガソリン車はZ Premierのみに用意され、2WDと4WDから選択が可能です。使用燃料は、PHEVとハイブリッドがレギュラーガソリン、ターボガソリン車はハイオクガソリンが指定されています。
| グレード | パワートレーン | 駆動方式 | 乗車定員 |
| Z Premier | 2.4Lターボガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| Z Premier | 2.5Lハイブリッド | 2WD/E-Four | 7人 |
| Executive Lounge | 2.5Lハイブリッド | 2WD/E-Four | 7人 |
| Executive Lounge | 2.5Lプラグインハイブリッド | E-Four | 6人 |
PHEVの燃費性能
40系ヴェルファイアのラインアップにおいて、最も環境性能に優れているのが、最上級グレード「Executive Lounge」に設定されているPHEVです。
WLTCモード燃費は、16.7km/Lという数値を記録しています。大容量バッテリーを搭載しながらも、通常のハイブリッドE-Fourよりも優れた数値を確保している点が特徴です。
加えて、満充電時にはモーターのみで73kmのEV走行が可能です。通勤や買い物など近距離移動が中心であれば、ガソリンをほぼ消費せずに走行できる場面も多いでしょう。長距離はハイブリッド、街乗りはEVと、使い分けによって燃料コストを最小限に抑えられる仕組みです。
ハイブリッド車の燃費性能
40系ヴェルファイアの中核を担うのが、2.5Lハイブリッドモデルです。Z PremierとExecutive Loungeの両グレードに設定され、駆動方式も2WDとE-Fourから選択できます。
WLTCモード燃費は、Z Premierの場合2WDが17.7km/L、E-Fourが16.7km/Lです。Executive Loungeは車両重量が増えるため、2WDが17.5km/L、E-Fourが16.5km/Lと若干下がります。
燃費を引き上げる鍵は、回生ブレーキを生かしたエコドライブです。早めのアクセルオフでモーター走行領域を増やすと、カタログ値に近い数値を狙えるでしょう。
| グレード | 駆動方式 | WLTCモード燃費 |
| Z Premier | 2WD | 17.7km/L |
| Z Premier | E-Four | 16.7km/L |
| Executive Lounge | 2WD | 17.5km/L |
| Executive Lounge | E-Four | 16.5km/L |
ガソリン車の燃費性能
Z Premierにのみ設定される2.4Lターボガソリン車は、力強い加速性能と燃費性能のバランスを取った選択肢です。WLTCモード燃費は、2WDが10.3km/L、4WDが10.2km/Lという数値が記録されています。
メリットは、最高出力279PS・最大トルク430N・mという余裕のある動力性能で、高速道路や登坂路でもストレスなく走れる点が魅力でしょう。
一方、燃料がハイオク指定のため、レギュラー仕様車と比べて燃料単価が高くなる点はデメリットです。走行距離が長い場合には、ハイブリッドとの維持費の差も検討材料といえるでしょう。
| グレード | 駆動方式 | WLTCモード燃費 |
| Z Premier | 2WD | 10.3km/L |
| Z Premier | 4WD | 10.2km/L |
30系ヴェルファイアの燃費性能をグレード別に確認
2015年から2023年まで販売された30系ヴェルファイアは、前期・後期で仕様が変わり、多彩なパワートレーンがそろっていた世代です。中古車市場でも依然として人気が高く、燃費性能を年式やグレードごとに把握しておくことは、購入後の満足度を左右する重要なポイントといえます。
30系ヴェルファイア前期・後期それぞれのグレード構成や、各パワートレーンの燃費の違いについて整理しましょう。
30系ヴェルファイア前期モデルのグレード構成
30系ヴェルファイアの前期モデルは、2015年1月から2017年12月まで販売された世代です。「標準ボディ」と「エアロボディ」の2系統に、2.5L、3.5L、ハイブリッドの計3種のパワートレーンを展開していました。
ハイブリッド車には2.5L直列4気筒エンジンにE-Fourが組み合わされ、駆動方式はフルタイム4WDのみの設定です。グレードは「ハイブリッドX」「ハイブリッドV/V Lエディション」「ハイブリッドZR/ZR Gエディション」「ハイブリッド Executive Lounge」というラインアップでした。
ガソリン車は、扱いやすい2.5L直列4気筒エンジンに加え、3.5L V6エンジン搭載グレードもあり、駆動方式は2WDと4WDから選べます。グレードは「X」「V」「VL」「Z/Z Aエディション/Z Gエディション」「ZA/ZA Gエディション」「Executive Lounge」という構成でした。
燃費を重視する方にはハイブリッド、走りを求める方には3.5Lという棲み分けが明確だった世代です。
| グレード | パワートレーン | 駆動方式 | 乗車定員 |
| ハイブリッドX | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人/8人 |
| ハイブリッドV | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッドV Lエディション | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッドZR | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッドZR Gエディション | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッド Executive Lounge | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| X | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 8人 |
| V | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人/8人 |
| VL | 3.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| Z | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人/8人 |
| Z Aエディション | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| Z Gエディション | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| ZA | 3.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| ZA Gエディション | 3.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| Executive Lounge | 3.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
30系ヴェルファイア後期モデルのグレード構成
2018年1月のマイナーチェンジによって誕生したのが、30系ヴェルファイア後期モデルです。2023年6月のフルモデルチェンジ前まで販売され、外観・内装・安全装備の刷新が行われました。ガソリン車は、新型の3.5L V6エンジンを搭載し、最高出力と最大トルクが向上しています。
グレード構成は、前期モデルではガソリン車のみに設定されていた「Z」がハイブリッドにも導入され、「ZA」と「ZA Gエディション」が「ZG」に統合されました。また、「Executive Lounge」にエアロ仕様の「Executive Lounge Z」が追加されています。
さらに2021年5月には、グレード構成が大幅に整理されました。多様なラインアップは廃止され、特別仕様車だった「GOLDEN EYES」を標準仕様になり、「GOLDEN EYES II」(2022年5月以降は「GOLDEN EYES III」)に集約されます。パワートレーンは2.5Lガソリンとハイブリッドです。
「モノグレード化」が最大の特徴であり、モデル末期を象徴する極めてシンプルな構成で2023年のフルモデルチェンジを迎えました。
| グレード | パワートレーン | 駆動方式 | 乗車定員 |
| ハイブリッドX | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人/8人 |
| ハイブリッドV | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッドV Lエディション | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッドZ | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッドZR | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッドZR Gエディション | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッド Executive Lounge | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッド Executive Lounge Z | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| X | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 8人 |
| V | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人/8人 |
| VL | 3.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| Z | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人/8人 |
| Z Aエディション | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| Z Gエディション | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| ZG | 3.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| Executive Lounge | 3.5Lガソリン | 4WD | 7人 |
| Executive Lounge Z | 3.5Lガソリン | 4WD | 7人 |
| ハイブリッドGOLDEN EYES II | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| ハイブリッドGOLDEN EYES III | 2.5Lハイブリッド | E-Four | 7人 |
| GOLDEN EYES II | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
| GOLDEN EYES III | 2.5Lガソリン | 2WD/4WD | 7人 |
ハイブリッド車の燃費性能
30系ヴェルファイアのハイブリッド車は、2.5L直列4気筒エンジンとE-Fourを組み合わせたシステムを採用し、駆動方式は4WDのみという構成です。
2020年1月以降のモデルでは、グレードを問わずWLTCモード燃費14.8km/Lを記録しています。それ以前のJC08モードでは18.4km/L~19.4km/Lという数値が公表されていました。
40系ハイブリッドのカタログ値16.5km/L~17.7km/Lと比べると、世代間で2km/L以上の差が生まれており、システムの刷新による燃費改善が数値にも表れています。ヴェルファイアの中古車選びで燃費を軸にする場合、年式による違いを押さえておきましょう。
ガソリン車の燃費性能
30系ヴェルファイアのガソリン車には、2.5L直列4気筒エンジンと3.5L V6ガソリンの2種類の選択肢があります。中でも3.5L V6ガソリン車は、力強い加速性能を求めるユーザーに選ばれてきたモデルです。
2020年1月以降のモデルのWLTCモード燃費は、3.5Lモデルの場合、2WDが9.9km/L~10.2km/L、4WDが9.6km/L~9.9km/Lという数値を記録しています。2.5Lモデルでは、2WDが10.6km/L~10.8km/L、4WDが10.6km/L~11.0km/Lです。
V6エンジンは、滑らかな吹け上がりと余裕のある動力性能がメリットである一方、2.0tを超える車両を3.5Lで動かすため、街乗り中心では燃費において不利になる点はデメリットといえるでしょう。
30系から40系へのヴェルファイアの進化ポイント
30系から40系へのフルモデルチェンジでは、見た目の刷新だけでなく、燃費を支える根幹技術にも大きな変化が加えられました。エンジン、駆動システム、そして車体構造まで、各所に最新の設計思想が反映されています。
なぜ40系は、燃費性能と走行性能を両立できたのでしょうか。その進化を支える3つのポイントについて確認していきましょう。
ハイブリッドシステムの進化
40系ヴェルファイアのハイブリッドモデルの燃費が大きく向上した背景には、エンジン自体の刷新があります。30系は旧来の2.5Lハイブリッドシステムでしたが、40系では「2.5Lダイナミックフォースエンジン(A25A-FXS)」と組み合わせた、新世代のハイブリッドシステムへと切り替わりました。
このエンジンは、高圧縮比・ロングストローク化に加え、吸気バルブの開閉タイミングを電動モーターで精密に制御する「VVT-iE」や、直噴とポート噴射を組み合わせた「D-4S」を採用しています。
燃焼効率を高める設計思想が随所に盛り込まれているのが特徴です。
結果として、システム最高出力は30系比+53PSの250PSを実現しながら、WLTCモード燃費は10%以上改善されました。さらに、モーターのみで走れるEV走行シーンが30系と比べて増えており、市街地走行での燃費向上に直結しています。
直列4気筒ターボエンジンへの刷新
ガソリン車に目を向けると、30系ヴェルファイアには2.5L直列4気筒エンジンと3.5L V6エンジンという選択肢がありました。40系ヴェルファイアでは3.5Lエンジンは廃止され、2.4L直列4気筒ターボエンジンへと刷新されています。
排気量だけを見ると小さくなったと感じるかもしれません。しかし新エンジンは最高出力279PS・最大トルク430N・mを発揮し、旧来のV6エンジンを上回るトルク性能を実現しています。ターボ過給の恩恵により、低回転域から力強い駆動力を引き出せる設計です。
また、エンジン出力は引き上げながら、燃費は30系と同等程度に保っています。燃費性能を維持しつつ、走りの余裕も確保したエンジン刷新といえるでしょう。
プラットフォームとサスペンションの進化
40系ヴェルファイアでは、TNGAの新プラットフォームを車両特性に合わせて最適化したことが、燃費改善の土台となっています。
ボディ骨格には2種類の構造用接着剤を適材適所で塗り分け、ロッカーをストレート構造とした上で床下にV字型ブレースを追加しました。車体のたわみや微振動を抑え、走行中に無駄に消費されるエネルギーを減らす設計です。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウィッシュボーン式を採用し、周波数感応型ショックアブソーバーと組み合わせています。路面からの入力を効率良く受け流す構造により、走行抵抗の増加を抑えつつ安定した姿勢を保てる点が特徴です。
さらに、ダイナミックトルクコントロール4WDは、通常走行時に前輪駆動状態へ切り替えて燃料消費を抑え、必要な場面でのみ後輪にトルクを配分します。車体・足回り・駆動制御の三位一体の進化が、ヴェルファイアの燃費の底上げにつながっているといえるでしょう。
まとめ
ヴェルファイアの燃費は、30系から40系へのモデルチェンジによって大きく進化し、PHEV・ハイブリッド・ガソリン車の選択肢から、ライフスタイルに合った1台を選べるようになりました。パワートレーンごとの燃費性能や30系との違いを把握することで、より納得のいく選択ができるでしょう。
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